2025年の男子テニスシーズンを締めくくる「Nitto ATPファイナルズ」が、イタリア・トリノで開かれています。

 

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シナー選手が決勝トーナメント進出

大会4日目(11月12日)、ビヨン・ボルグ・グループの第2戦で、地元イタリアの前年優勝者のヤニック・シナー選手が、世界ランク3位のアレクサンダー・ズベレフ選手と激突。

会場を埋め尽くす多くの地元ファンの大声援を受け、シナー選手が6-4, 6-3のストレートで勝利! ラウンドロビン2連勝を飾り、出場8選手の中で一番乗りとなる準決勝進出を決めました。

 

 

チャンスをしっかりものにする圧巻の勝負強さ

この日のシナー選手は、まさに「勝負強い」の一言。スコアとしては、6-4、6-3のストレート勝利でしたが、特に第1セットは接戦となりました。

両者ともにサービスゲームを譲らない緊迫した展開が続きます。シナー選手は最初のサービスゲームでいきなり2度のブレークポイントを握られますが、ここを強烈なサーブで凌ぎ切り、 5-4で迎えた第10ゲーム、チャンスでしっかり攻め切り、3本目のセットポイントを見事掴み取り、ブレークを果たして第1セットを先取します。

第2セットに入っても、シナー選手の集中力は途切れませんでした。 第3ゲームの自身のサービスゲームで0-40と絶体絶命のピンチを迎えますが、そこから3本連続でファーストサーブ入れ、3ポイントを連取し、ブレークを許しません。

この試合でシナー選手が直面したブレークポイントは合計7回。そのすべてをセーブしてみせました。

逆にシナー選手は、3-2で迎えたズベレフのサービスゲーム。30-40の場面で見事なドロップショットを決めて1発でブレークに成功

ズベレフ選手もブレーク直後の第7ゲームで攻め続けブレークポイントを握りますが、またもシナー選手のサービスによりブレークを阻まれます。

その後もシナー選手がサービスをしっかりキープし、地元の大声援に応える完璧な勝利を収めました。

最終的にこの試合のシナー選手は28本のウィナー、ファーストサーブが入った時のポイント獲得率が83%と高いスタッツを記録しました。

 

 

 

決勝トーナメントに向けて

これでシナー選手は対ズベレフ選手戦で5連勝、室内ハードコートでの連勝を「28」に伸ばし、圧倒的な強さを見せつけています。(なんと、2023年ファイナルズでジョコビッチ選手に敗れて以来の負けなしです!)

一方、同グループの別試合でフェリックス・オジェアリアシム選手がベン・シェルトン選手に勝利したため、この時点でシナー選手の2位以上が確定し、準決勝進出が決定しました。

敗れたズベレフ選手は次戦のオジェアリアシム選手と決勝トーナメント進出に向けて激突します。

前年覇者として、そして地元イタリアの期待を背負う選手として、2連勝で決勝トーナメントへ駒を進めたシナー選手。このまま全勝優勝すると年間1位の可能性があります。(アルカラス選手が3勝するとアルカラス選手が年間1位で確定。)
年間王者の行方も気になる最終戦、ますます目が離せません!

 

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