
こんにちは。今回は、トッププロの使用率が高いラケットメーカー「HEAD(ヘッド)」を使用しているプロ選手をまとめて紹介します。
2026年3月時点のATPランキングトップ10のうち、なんと5人がHEADユーザー。ラケット市場でのシェアはもちろん、ツアーでの存在感もトップクラスです。
本記事では、HEADのラケットを使用している主な選手をラケットシリーズ別に紹介しつつ、各シリーズの特徴についても解説していきます。
HEADラケットシリーズの全体像
選手紹介に入る前に、HEADのラケットラインナップをざっくり把握しておきましょう。HEADは現在、主に6つのシリーズを展開しています。
※
| シリーズ | 特徴 | おすすめプレーヤー |
|---|---|---|
| SPEED(スピード) | パワーとコントロールのバランス型 | スピードもスピンも両立させた、オールラウンドなテニスがしたい。 ジョコビッチ好き。 |
| GRAVITY(グラビティ) | ティアドロップ型の上部が膨らんだフレームで面安定性が高く、現代テニスに対応 | スピンをかけつつ、コントロール重視の攻撃的なボールを打ちたい。 ズベレフ好き。 |
| BOOM(ブーン) | ボックス形状とラウンド形状を組み合わせたハイブリット構造により、食いつきとパワーを両立 | 状況に応じてスピンとフラットを打ち分けたい。 ムゼッティ好き。 |
| EXTREME(エクストリーム) | 厚めのフレームでスピン性能が高い | とにかくスピンをかけて安定感のあるストロークを打ちたい。 ガスケ好き。 |
| RADICAL(ラジカル) | 扱いやすさとパワーのバランスが良い ヘッドの伝統的なオーバル形状 |
かっちりした打感が好き。 フリッツ好き。 |
| PRESTIGE(プレステージ) | 薄いフレームで精密なコントロール | ストローカー チリッチ好き。 |
※おすすめプレーヤーを書いてはいるものの、それぞれのシリーズでスペックに優しめからハードめまで、出しているので、気になるものがあれば、是非試打していただいて好みのラケットを見つけてください。
これまでのラインナップに加え、新たにSQUARED(スクアード)というシリーズも登場します!
それでは、各シリーズの代表的な使用選手を見ていきましょう。
SPEEDシリーズの使用選手
SPEEDシリーズは、HEADのラインナップの中で最も人気のあるシリーズです。パワーとコントロールのバランスに優れており、世界のトップ選手が愛用しています。2026年モデルでは新素材「Hy-Bor(ハイボー)」が採用され、振動吸収性と安定性がさらに向上しました。
ヤニック・シナー(Jannik Sinner)|イタリア|世界ランキング2位
2024年に全豪オープンと全米オープンの2つのグランドスラムタイトルを獲得し、一気に世界のトップに駆け上がったシナー選手。2024年には年間ランキング1位を獲得。現在もATPランキング2位に位置し、アルカラス選手と共に「次世代の2強」と呼ばれていますね。
使用ラケットはHEAD SPEED。フラット気味のストロークで相手を押し込むプレースタイルに、SPEEDのバランスの良さがぴったりハマっています。
| シナー選手の使用ラケット | |
|---|---|
| モデル | HEAD SPEED MP |
| シリーズ | SPEED |
ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)|セルビア|世界ランキング3位
グランドスラム24回優勝、テニス史上最も偉大な選手の一人であるジョコビッチ選手。HEADとは15年以上契約しています。もはやHEADの顔と言っても過言ではないですね。
使用ラケットはHEAD SPEED系で、Speedシリーズの当初から使用しています。現在はブラックカラーの「レジェンドエディション」を使用していることでも知られています。コートカバー力とディフェンス力はもちろん、ここぞという場面での攻撃力もSPEEDの安定感に支えられています。
| ジョコビッチ選手の使用ラケット | |
|---|---|
| モデル | HEAD SPEED PRO |
| シリーズ | SPEED |
GRAVITYシリーズの使用選手
GRAVITYシリーズは、独特のティアドロップ型(しずく)フレームが特徴です。先端部分のスイートスポットが広く、振り抜きの良さとコントロール性能を両立しています。パワーで押しつつも、しっかり狙ったところに打ちたい選手に人気ですね。
スピンのかけやすさと弾道の上げやすさが特徴です。
アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)|ドイツ|世界ランキング4位
身長198cmの高身長の選手です。全豪、全仏、全米オープンそれぞれで最高成績は準優勝。グランドスラム制覇もう一歩の位置にいます。2026年シーズンもインディアンウェルズでは、シナー選手に敗れはしたものの、初のベスト4入りを果たすなど、好調を維持していますね。
その長身から繰り出されるビッグサーブと、ベースラインからの強打が武器。GRAVITYのしずく型フレームによる面安定性が、あのパワフルなスイングをしっかり支えています。
ビッグ4の多くが引退し、世界1位に近い位置にいたものの、アルカラス選手、シナー選手に一歩先を行かれている面はありますが、まだまだ世界1位を狙える能力は十分に持っています。
| ズベレフ選手の使用ラケット | |
|---|---|
| モデル | HEAD GRAVITY Tour 100 |
| シリーズ | GRAVITY |
使用しているのは、全モデルの100インチのツアーに近いようです。
現在のツアーは98インチなので、現行のPROの方が近そうです。
厳密にいうと、プロが使っているラケットプロ用のモールドをベースにカスタマイズしていることが多い(特にHEAD)のですが、その話はまた別途。。。
アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)|ロシア|世界ランキング16位
強烈なフォアハンドと、時折見せる感情的なリアクションでもおなじみのルブレフ選手。自己最高は5位。ATPマスターズ1000を複数回制覇しており、トップ5以上の成績を残せるか、というところで、やや足踏みしている印象があります。
メンタルの問題なのか、研究されてしまっているためか、思うように勝利を重ねることができてはいないものの、トップ20以内をキープしています。
ズベレフ選手と同じくGRAVITYシリーズを使用。フラットドライブ系の強烈なフォアハンドをコントロールするのに、GRAVITYの面安定性が活きているんでしょうね。
| ルブレフ選手の使用ラケット | |
|---|---|
| モデル | HEAD GRAVITY PRO |
| シリーズ | GRAVITY |
BOOMシリーズの使用選手
BOOMシリーズは、ボックス形状とラウンド形状を組み合わせたハイブリット構造により、食いつきとパワーを両立させたシリーズです。2022年初登場。現時点ではHEADの中では最も新しいシリーズです。
ロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti)|イタリア|世界ランキング5位
綺麗な片手バックハンドが特徴のムゼッティ選手。2024年パリオリンピックでは銅メダルを獲得し、2026年には全豪オープンでの活躍もあり、キャリアハイの5位に浮上しました。オールラウンドプレーヤーで、見ていて華のある選手ですよね。
BOOMシリーズを使用しており、フラットとスピンを織り交ぜた多彩なストロークに、BOOMのパワーとタッチの両立が合っています。片手バックでのスライスやドロップショットにも、このラケットの柔らかい打感が効いているんでしょう。
イタリアはフォニーニ選手からのベレッティーニ選手、アルナルディ選手、シナー選手にムゼッティ選手と多くの素晴らしい選手がどんどん出てきますね!
| ムゼッティ選手の使用ラケット | |
|---|---|
| モデル | HEAD BOOM PRO |
| シリーズ | BOOM |
RADICALシリーズの使用選手
RADICALシリーズは、1993年にあのアンドレ・アガシのために開発されたシリーズです。コントロール性能とパワーのバランスが良く、オールコートで攻められるのが特徴。歴史あるシリーズですが、現在も進化を続けています。
テイラー・フリッツ(Taylor Fritz)|アメリカ|世界ランキング7位
アメリカを代表する選手の一人である、フリッツ選手。2024年は全米オープンで準優勝、パリ五輪にて銅メダル、ATPファイナルズ準優勝。その年には自身最高の世界4位を記録しました。2025年でもウィンブルドンでベスト4となり、安定してトップ10をキープしています。ビッグサーブと強力なフォアハンドが持ち味ですね。
RADICALを使用しており、オールコートで攻撃的に仕掛けるスタイルにマッチしています。サーブ&ボレーも織り交ぜる柔軟さがあり、RADICALの扱いやすさが活きていますね。
| フリッツ選手の使用ラケット | |
|---|---|
| モデル | HEAD RADICAL MP |
| シリーズ | RADICAL |
EXTREMEシリーズの使用選手
EXTREMEシリーズは、スピン性能とパワーに特化したシリーズです。フレームが厚めで反発力が高く、ボールにしっかり回転をかけたいプレーヤーに向いています。
マッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini)|イタリア|世界ランキング68位
2021年ウィンブルドン準優勝のイタリア、ベレッティーニ選手。自己最高は2022年にマークした6位です。
トップを狙える位置にいましたが、ここ数年は怪我に苦しんではいますが、実力は十分なので、今後の活躍が楽しみです。パワフルなフォアハンドと、ビッグサーブは健在ですね。
| ベレッティーニ選手の使用ラケット | |
|---|---|
| モデル | HEAD EXTREME MP |
| シリーズ | EXTREME |
HEAD使用選手一覧(まとめ表)
ここまで紹介した選手を、一覧表にまとめました。
| 選手名 | 国 | ATPランキング | 使用シリーズ |
|---|---|---|---|
| ヤニック・シナー | イタリア | 2位 | SPEED |
| ノバク・ジョコビッチ | セルビア | 3位 | SPEED |
| アレクサンダー・ズベレフ | ドイツ | 4位 | GRAVITY |
| ロレンツォ・ムゼッティ | イタリア | 5位 | BOOM |
| テイラー・フリッツ | アメリカ | 7位 | RADICAL |
| アンドレイ・ルブレフ | ロシア | 16位 | GRAVITY |
| マッテオ・ベレッティーニ | イタリア | 68位 | EXTREME |
こうしてみると、HEADユーザーにはイタリア人選手が多いのが特徴的ですね。シナー選手、ムゼッティ選手、ベレッティーニ選手と、7人中3人がイタリア勢です。
HEADラケットの選び方|シリーズ別おすすめ
「HEADのラケットが気になるけど、どのシリーズを選べばいいか分からない」という方のために、プレースタイル別のおすすめを簡単にまとめました。
- バランス重視でオールラウンドに戦いたい → SPEED
- コントロールしながらパワーで押したい → GRAVITY
- パワーとスピンを両立させたい → BOOM
- ガンガンスピンをかけたい → EXTREME
- オールラウンドで攻めたい → RADICAL
- 精密なコントロールとタッチを求める上級者 → PRESTIGE
※冒頭にも触れましたが、昔と違い、今はそれぞれのシリーズで様々なスペックが出ているので、気になるものがあれば、是非試打していただいて好みのラケットを見つけてください。
まとめ
今回は、HEADのラケットを使用しているプロテニス選手をシリーズ別にまとめました。
自分のプレーに合ったラケットを選ぶのはもちろん、自分の好きなデザインや、選手が使っているのと同じシリーズを使ってみる。などなど、自由に選択して、テニスを楽しんでください!















