ソラナ・チルステア|今季限りで引退・大坂なおみ戦・使用ラケット

こんにちは。2026年のローマで世界1位のサバレンカ選手を破り、36歳で自己最高の世界15位まで上がったルーマニアのソラナ・チルステア選手。本記事では、基本プロフィール、今季限りでの引退表明、主な戦績、大坂なおみ選手との全豪オープンでのやりとり、日本とのつながり、使用しているラケットやシューズを紹介します。

チルステア選手は2025年12月に、2026年を最後のシーズンにすると発表しています。その最終シーズンにローマでベスト4、全仏オープンで17年ぶりのベスト8に進み、9月14日付で自己最高の15位に入りました。全米オープンの期間中にふくらはぎを痛めてシンガポールと北京は欠場しましたが、10月12日からの武漢(WTA1000)のドローには第12シードで入っています。10月26日から東京・有明で開かれる東レ パン パシフィック オープンにも出場予定です。

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チルステア選手の3行まとめ

  • ルーマニア・ブカレスト出身の36歳/自己最高15位(2026年9月)/今季限りでの引退を表明
  • シングルスでツアー4勝/四大大会ベスト8は2009年全仏・2023年全米・2026年全仏
  • ラケットはヨネックスのEZONE 100、シューズとウェアはニューバランス

チルステアのプロフィール

項目 内容
名前 ソラナ・チルステア
Sorana Cirstea
生年月日 1990年4月7日(36歳)
出身 ルーマニア・ブカレスト
身長 176cm
利き手 右利き・両手バックハンド
プロ転向 2006年
コーチ アドリアン・クルチャット
世界ランキング 16位(2026年9月28日付)
自己最高 15位(2026年9月14日付)
ツアー優勝 シングルス4回・ダブルス7回

4歳のとき、母のリリアナさんの手ほどきでテニスを始めました。父はミハイさん、弟はミフネアさんです。チルステア選手はルーマニア語、英語、スペイン語を話し、フランス語も勉強しています。憧れの選手はシュテフィ・グラフさんで、自分の性格を「野心的で、頑固で、陽気」と話しています。

Instagramのアカウントは @soranacirstea です。

2026年限りで引退を表明

チルステア選手は2025年12月6日にInstagramで、2026年がツアーで最後のシーズンになると発表しました。

When you love something so much, it's not easy to say 'goodbye.' For now though this is not a farewell, but a 'see you one more time.'

(何かをこれほど愛していると、「さよなら」を言うのは簡単ではありません。でも今はまだお別れではなく、「もう一度会いましょう」です)

発表では、最後をいい形で締めくくり、自分の意思でキャリアを終えたいとも書いています。

2024年はウィンブルドンのあとに足の手術を受けてシーズンを終え、2025年6月には世界169位まで順位を落としていました。そこからの最終シーズンで自己最高の成績を残していて、5月のローマで世界1位のサバレンカ選手に勝ったあとには、オンコートのインタビューで「もし優勝したら、(引退を)考え直すと約束します」と笑わせています。ただ会見では「年末で引退するという気持ちはかなり固まっている」と話し、全仏オープンでベスト8に入ったあとも「今のところ決断は変わっていない」と答えています。

主な戦績|19歳で全仏ベスト8、36歳で初のトップ15

2009年全仏で19歳にしてベスト8

2008年のタシケントでツアー初優勝を果たし、翌2009年の全仏オープンでは19歳で四大大会初のベスト8に進みました。この大会ではコルネ選手、ウォズニアッキ選手、第5シードのヤンコビッチ選手を破っていて、ヤンコビッチ選手との4回戦は最終セット9-7の大接戦でした。準々決勝ではストーサー選手に1-6, 3-6で敗れています。

2013年のトロント(現在のWTA1000)では、ウォズニアッキ選手、クビトバ選手、李娜選手とトップ10の選手に3勝して決勝に進み、セリーナ・ウィリアムズ選手に2-6, 0-6で敗れて準優勝でした。この年の8月に、当時の自己最高の21位に入っています。

2023年は全米でベスト8、マイアミでベスト4

2021年のイスタンブール(WTA250)では、決勝でメルテンス選手を破り、2008年以来13年ぶりのツアー優勝を果たしました。2023年はマイアミ(WTA1000)の準々決勝で当時世界2位のサバレンカ選手に6-4, 6-4で勝ってベスト4に入り、全米オープンでは3回戦でルバキナ選手、4回戦でベンチッチ選手を破って2度目の四大大会ベスト8に進みました。準々決勝ではムホバ選手に0-6, 3-6で敗れています。

2025年は足の手術明けで苦しみましたが、8月のクリーブランド(WTA250)で予選から勝ち上がって優勝し、順位を71位まで戻しました。ダブルスでは5月のマドリード(WTA1000)でカリンスカヤ選手と組んで優勝しています。

2026年はローマでベスト4、全仏で17年ぶりのベスト8

最終シーズンは41位でスタートしました。全豪オープンは2回戦で大坂なおみ選手に敗れましたが、2月には地元ルーマニアのクルジュ=ナポカ(WTA250)の決勝でラドゥカヌ選手を6-0, 6-2で破って優勝しています。

5月のローマ(WTA1000)では、3回戦で世界1位のサバレンカ選手に2-6, 6-3, 7-5で逆転勝ちしました。キャリアで世界1位の選手に勝ったのは、これが初めてです。その後もノスコバ選手、オスタペンコ選手を破り、ローマでは8回目の出場で初めてベスト4に進みました。準決勝ではガウフ選手に4-6, 3-6で敗れています。

このローマの結果で、5月18日付で初めてトップ20に入りました。続く全仏オープンでは4回戦で王曦雨選手に勝ち、2009年以来17年ぶりのベスト8に進みました。同じ四大大会でベスト8に入るまでの間隔としては、オープン化以降の女子で最も長い記録です。準々決勝では、この大会で優勝したアンドレーワ選手に0-6, 3-6で敗れました。

全米オープンでは4回戦でペグラ選手に3-6, 4-6で敗れましたが、9月14日付で自己最高の15位に上がっています。1年3か月で、169位から自己最高の15位まで順位を上げました。全米の期間中にふくらはぎを痛め、9月のシンガポールと10月の北京は欠場しました。9月28日付の順位は16位で、10月12日からの武漢(WTA1000)のドローには第12シードで入っています。

2026年全豪オープンの大坂なおみ戦

2026年の全豪オープンの2回戦では、大坂なおみ選手と対戦し、3-6, 6-4, 2-6で敗れました。最終セットで、大坂選手がチルステア選手のファーストサーブとセカンドサーブの間に声を出したことをチルステア選手がとがめ、試合後の握手が冷ややかになりました。さらに大坂選手が試合後のオンコートインタビューで「たぶん彼女にとって最後の全豪オープンだから、怒っているんだと思う」と話したことが話題になりました。

チルステア選手は、試合後の会見でこう話しています。

There was no drama. It was just a five-second exchange between two players that have been on a tour for a long time.

(騒ぎになるようなことは何もありませんでした。長くツアーにいる2人の、5秒ほどのやりとりにすぎません)

大坂選手もその後、オンコートでの発言について「コートで最初に言ったいくつかのことは失礼だったと思う。人に失礼なことをするのは好きではない」と振り返っています。ツアーの本戦での2人の対戦は、この1回だけです。

日本とのつながり|2025年のジャパンオープンでベスト4、東レは3度出場

東レ パン パシフィック オープンには2009年、2012年、2013年に出場しています。2012年は1回戦で森田あゆみ選手に2-6, 6-3, 2-6で敗れましたが、2013年は2回戦で土居美咲選手を6-1, 6-2で破って3回戦に進み、クズネツォワ選手に敗れています。

2025年には大阪で開かれた木下グループ ジャパンオープン(WTA250)でベスト4に入りました。1回戦で内島萌夏選手に2-6, 6-4, 6-2で逆転勝ちし、その後も勝ち進んで準決勝に進出しましたが、この大会で優勝したフェルナンデス選手に1-6, 6-2, 4-6で敗れています。

日本の選手とは、土居美咲選手に本戦で4戦全勝、内島萌夏選手にも2025年のクリーブランドとジャパンオープンで2勝しています。今季限りで引退を表明しているので、東レが日本で見られる最後の大会になる可能性が高いです。

プレースタイルはフォアハンドを軸にした攻撃的なストローク

本人がいちばん好きなショットはフォアハンドで、好きなサーフェスは「全部」と話しています。フォアハンドを中心に自分から攻めていくストロークが持ち味で、サバレンカ選手やルバキナ選手のような強打の選手にも勝っています。

使用ラケットはヨネックス EZONE 100

チルステア選手が使っているのは、ヨネックスのEZONE 100です。長くウイルソンのラケットを使っていましたが、現在はヨネックスと契約しています。

EZONE 100のスペック

項目 スペック
フェイス面積 100平方インチ
重量 300g
バランス 320mm
フレーム厚 24.5-26.5-23.0mm
ストリングパターン 16×19

スペックは市販モデルの数値です。EZONEは、スピンのVCORE、コントロールのPERCEPTに対して、パワーと打球感の柔らかさを両立させたシリーズです。EZONE 100はEZONE 98よりフェイスが大きく、ラケットの反発でボールが飛んでくれます。

同じEZONEシリーズは、大坂なおみ選手や坂本怜選手も使っています。ヨネックスを使うほかの選手は、シリーズ別にまとめた記事で紹介しています。

ストリングはルキシロン ALU POWER

ストリングは、ルキシロンのポリALU POWERです。

シューズとウェアはニューバランス

シューズとウェアはニューバランスです。2025年の全米オープンでは、FuelCell 996 v6を履いていました。

まとめ

  • ルーマニア・ブカレスト出身の36歳で、2026年限りでの引退を表明しています。
  • 2026年はローマで世界1位のサバレンカ選手を破ってベスト4、全仏オープンで17年ぶりのベスト8に進みました。
  • 9月14日付で自己最高の世界15位に入っています。
  • 2026年の全豪オープンでは大坂なおみ選手に敗れ、試合中のやりとりが話題になりました。
  • ラケットはヨネックスのEZONE 100、シューズとウェアはニューバランスです。

最終シーズンに自己最高の成績を残しているチルステア選手が、最後になるかもしれない東レでどんなプレーを見せてくれるか注目です。

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