鄭欽文(ジェン・チンウェン)|パリ五輪金・使用ラケット・身長

こんにちは。2024年のパリオリンピックで女子シングルスの金メダルを獲得した中国の鄭欽文(ジェン・チンウェン)選手。本記事では、基本プロフィール、読み方、主な戦績、プレースタイル、使用しているラケットやシューズを紹介します。

2025年に右ひじを手術し、2026年は一時160位まで順位を落としました。それでも全米オープンでは予選から勝ち上がり、4回戦でシフィオンテク選手を破ってベスト8に進んでいます。10月19日からの女子ジャパンオープン(大阪)にもエントリーしています。

※当ページにはアフィリエイト広告が含まれます。

鄭欽文選手の3行まとめ

  • 身長178cm、2024年パリオリンピックの女子シングルス金メダリスト
  • 2026年の全米オープンは予選から勝ち上がってベスト8
  • ラケットはウイルソンのULTRA TOUR 95 QZ V5/シューズはナイキのヴェイパー 12

鄭欽文のプロフィール

項目 内容
名前 鄭欽文(ジェン・チンウェン)
Zheng Qinwen
生年月日 2002年10月8日(24歳)
国籍 中国
出身地 湖北省十堰市
身長 178cm
利き手 右利き・両手バックハンド
世界ランキング 54位(2026年9月28日付)
自己最高順位 4位(2025年6月16日付)
コーチ ペレ・リバ

名前は日本語では「ジェン・チンウェン」と読みます。中国では「クイーン・ウェン」という愛称で呼ばれています。

父は元陸上競技の選手で、母は駅で切符を売る仕事をしていました。鄭欽文選手は6歳のころに北京へオリンピックを見に行ったことがきっかけでテニスに興味を持ち、その後、父に連れられて地元の十堰から湖北省の省都・武漢へ移って練習を続けています。

母は仕事を辞めて娘の生活を支え、父は娘がテニスを続ける資金を工面するために家を売りました。この話は、パリオリンピックで金メダルを取ったあとに本人が明かしています。憧れの選手は、中国の選手として初めて四大大会のシングルスを制した李娜さんです。

主な戦績|パリオリンピック金メダル、全豪オープン準優勝

2023年にツアー初優勝

ツアー初優勝は2023年のパレルモ(WTA250)です。同じ年に地元中国の鄭州(WTA500)でも優勝し、全米オープンでは初めてベスト8に入りました。

2024年全豪オープンで四大大会初の決勝

2024年の全豪オープンでは、四大大会で初めて決勝に進みました。決勝はサバレンカ選手に3-6, 2-6で敗れ、準優勝に終わっています。

2024年パリオリンピックで金メダル

2024年のパリオリンピックでは、準々決勝でケルバーさんとのフルセットの接戦を制し、準決勝では世界1位だったシフィオンテク選手を6-2, 7-5で破りました。決勝はベキッチ選手に6-2, 6-3で勝ち、中国の選手として初めて五輪のシングルスで金メダルを獲得しました。

この年は、シーズンの成績上位の選手などが出るWTAファイナルズでも決勝に進みました。決勝はガウフ選手に6-3, 4-6, 6-7(2)で敗れています。

2025年に自己最高の4位

2025年はローマ(WTA1000)でベスト4、全仏オープンでベスト8に進みました。ローマの準々決勝ではサバレンカ選手に6-4, 6-3で勝っています。6月16日付のランキングで、自己最高の4位に上がりました。

右ひじの手術後、2026年全米オープンは予選からベスト8

2025年のウィンブルドンの1回戦で敗れたあと、7月に右ひじの手術を受けました。9月の北京(WTA1000)で復帰しましたが、ノスコバ選手との3回戦で途中棄権し、そのままシーズンを終えています。

2026年は全豪オープンを欠場し、2月のドーハ(WTA1000)から復帰しました。ただ全仏オープンとウィンブルドンはどちらも1回戦で敗れ、年初に24位だったランキングは6月15日付で160位まで下がり、全米オープン直前の8月24日付は121位でした。

全米オープンの前には、8月のシンシナティ(WTA1000)を欠場し、アメリカ・フロリダ州にあるトレーニング施設のIMGアカデミーで練習を続けました。全米オープンは予選から出場し、予選3試合を勝ち抜いて本戦に進みました。

回戦 対戦相手 スコア
1回戦 リュトワ 4-6, 6-3, 6-1
2回戦 プチンツェワ 6-4, 2-6, 6-1
3回戦 キーズ 1-6, 7-6(3), 7-5
4回戦 シフィオンテク 7-5, 6-3
準々決勝 ルバキナ 6-3, 1-6, 4-6

4回戦では第8シードのシフィオンテク選手に第1セット0-5とリードされましたが、そこから7ゲームを続けて取ってセットを奪い、7-5, 6-3で勝ちました。準々決勝では、この大会で優勝したルバキナ選手から第1セットを奪ったものの、6-3, 1-6, 4-6で敗れています。

全米オープンの期間中のインタビューでは、「自信はいつも持っている。自分に何ができるかは、いつも分かっている」と話しています。ランキングは9月28日付で54位まで戻りました。10月1日には北京(WTA1000)の1回戦でシー・ハン選手に7-6(6), 4-6, 6-2で勝っています。

日本との縁|東レ パン パシフィック オープンで準優勝と優勝

日本の大会では、東京の東レ パン パシフィック オープン(WTA500)で結果を残しています。

2022年は2回戦でバドサ選手、準決勝でクデルメトワ選手を破って決勝に進みました。決勝はサムソノワ選手に5-7, 5-7で敗れて準優勝でした。

2024年は2回戦で内島萌夏選手に7-5, 6-0で勝ち、決勝ではケニン選手を7-6(5), 6-3で下して優勝しています。

2026年は10月19日から大阪で開かれる女子ジャパンオープン(WTA250)にエントリーしています。2022年の東レの決勝で敗れたサムソノワ選手も、出場予定選手のリストに入っています。

プレースタイルはサーブとフォアハンドを軸にした攻撃的なストローク

178cmの長身から打つサーブと、攻撃的なフォアハンドが武器です。ベースラインから先に攻めて、主導権を握る展開を得意としています。

パリオリンピックでは、クレーコートでシフィオンテク選手をストレートで破りました。全豪オープンの準優勝、全米オープンで3度(2023年・2024年・2026年)のベスト8と、ハードコートでもクレーでも結果を出しています。

使用ラケットはウイルソン ULTRA TOUR 95 QZ V5

ラケットはウイルソンのULTRA TOUR 95 QZ V5です。パリオリンピックの金メダリストである鄭欽文選手が選んだモデルとして、日本でも販売されています。

ULTRA TOUR は、ウイルソンが「日本発・世界基準の侍・スペック」と呼ぶシリーズです。錦織選手が使っているULTRA TOUR 98 V5も、同じシリーズに入っています。

ULTRA TOUR 95 QZ V5のスペック

2025年に発売されたモデルで、ガットを張っていない状態のスペックは以下のとおりです。

項目 スペック
フェイス面積 95平方インチ
重量 283g
バランス 340mm
フレーム厚 22.0mm
ストリングパターン 16×20

フェイスが95平方インチと小さめで、フレームも22.0mmと薄いラケットです。一方で重さは283gと軽く、バランスは340mmと先端側が重くなっています。ULTRA TOUR 98 V5(98平方インチ・308g・325mm・18×19)と比べると、フェイスが小さく、重量も軽いラケットです。

試合で使っている実機は、ウイルソンがかつて「Pro Tour 95」として出していたモデルの型がもとになっています。

同じULTRAシリーズは、錦織選手やデミノー選手も使っています。ウイルソンを使うほかの選手は、シリーズ別にまとめた記事で紹介しています。

ストリングはルキシロンの4G

ストリングはルキシロンの4Gで、同じルキシロンのALU POWER(アルパワー)に比べて、張り上げたときの打球感を長く保つことを重視しています。

シューズはナイキのヴェイパー 12

シューズはナイキのヴェイパー 12です。2026年9月には、鄭欽文選手のための特別なカラーのヴェイパー 12も登場しました。赤と金を組み合わせたデザインで、王冠やメダルをモチーフにしたグラフィック、金色の鳳凰のタグが付いています。

かかとにエアズームを入れたモデルで、ハードコートでの素早い切り返しに向いています。

まとめ

  • 鄭欽文選手は身長178cmの中国の選手で、2024年のパリオリンピックで女子シングルスの金メダルを獲得しました。
  • 2024年の全豪オープンで準優勝し、2025年6月に自己最高の4位に上がりました。
  • 右ひじの手術から復帰し、2026年の全米オープンでは予選から勝ち上がってベスト8に進みました。
  • 東レ パン パシフィック オープンでは2022年に準優勝、2024年に優勝しています。
  • ラケットはウイルソンのULTRA TOUR 95 QZ V5、ストリングはルキシロンの4G、シューズはナイキのヴェイパー 12です。

全米オープンで本来の力を取り戻しつつある鄭欽文選手。女子ジャパンオープンでのプレーも楽しみです。

おすすめの記事