
こんにちは。2026年の全仏オープンで四大大会初のベスト4に入ったイタリアのマッテオ・アルナルディ選手。本記事では、基本プロフィール、2026年シーズンの歩み、プレースタイル、使用しているラケットやストリングをまとめて紹介します。
2024年のモントリオールでは錦織圭選手を破ってマスターズ1000初のベスト4に進んでおり、2026年のジャパンオープンにも出場予定選手として名前が入っています。
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マッテオ・アルナルディ選手の3行まとめ
- 使用ラケットはHEAD Radical MP/子どものころからHEADを使い続けている
- 2026年全仏オープンで四大大会初のベスト4/準決勝は病気で棄権
- 2024年モントリオールで錦織圭を破りマスターズ1000初のベスト4/2025年マドリードではジョコビッチを撃破
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | マッテオ・アルナルディ(Matteo Arnaldi) |
| 生年月日 | 2001年2月22日(25歳) |
| 出身 | イタリア・サンレモ |
| 身長 | 185cm |
| 利き手 | 右利き・両手バックハンド |
| プロ転向 | 2019年 |
| コーチ | ファビオ・コランジェロ |
| 世界ランキング | 37位(2026年9月21日時点) |
| 自己最高 | 30位(2024年8月12日) |
アルナルディ選手はフランス国境に近いイタリア・リビエラの町、サンレモで生まれました。地元のクラブでテニスを始め、子どものころに手にしたHEADのラケットを今も使い続けています。コートを離れると水泳とスキーを楽しみます。
ツアー本戦のデビューは2022年のローマ(マスターズ1000)で、予選前の選考大会を勝ち上がってワイルドカードをつかみました。同じ年にチャレンジャーで初優勝し、ルーネ選手の欠場で繰り上がったNext Gen ATPファイナルズにも出場しています。今はオーストラリア出身の恋人とモンテカルロで暮らしています。
2026年は全仏オープンで四大大会初のベスト4|準決勝は病気で棄権
2026年は世界61位でスタートしましたが、苦しい出だしでした。2025年の後半に足に小さな骨折が見つかり、医師からは治すなら半年間ブーツで固定するよう言われましたが、本人は「アスリートだから、6か月もブーツで過ごすわけにはいかない」と試合を続けました。全豪オープンは1回戦でルブレフ選手に4-6, 2-6, 3-6で敗れ、インディアンウェルズとマイアミも初戦で敗退。4月のマドリードでは予選1回戦で負け、ランキングは107位まで落ちました。
流れを変えたのが5月のカリアリ(チャレンジャー)です。準々決勝を最終セットのタイブレークでものにして準決勝も勝ち、決勝でフルカチ選手を6-4, 6-4で下して優勝。2023年6月以来のタイトルでした。翌週のローマ(マスターズ1000)では2回戦でデミノー選手を4-6, 7-6(5), 6-4で破っています。
そして全仏オープンには世界104位で臨みました。1回戦でグリークスプール選手を6-7(9), 6-3, 7-6(6), 6-3、2回戦でチチパス選手を7-6(2), 5-7, 6-3, 6-2で下すと、3回戦はコリニョン選手を6-4, 6-7(5), 5-7, 6-4, 7-6(4)、4回戦はティアフォー選手を7-6(5), 6-7(5), 3-6, 7-6(3), 6-4で下し、フルセットを2試合続けて制しました。準々決勝は7-5, 5-2とリードしたところでベレッティーニ選手が途中棄権し、四大大会で初めてベスト4に進みました。
準決勝はコボッリ選手とのイタリア対決になるはずでした。しかし前日の夜にウイルス性の病気で体調を崩し、当日は何も食べられないまま棄権しました。コボッリ選手が不戦勝で決勝に進みました。大会後にアルナルディ選手はこう振り返っています。
簡単ではなかった。いい準決勝になったはずだし、勝っていればいい決勝になっていたと思う。でも、いい大会だった。自分のベストに近いテニスができて、長い試合を戦い抜けたので満足している
全仏のあとは芝で勝てず、ウィンブルドンは1回戦でアリス選手に敗退。全米オープンも1回戦でダックワース選手に7-5, 3-6, 2-6, 6-7(8)で敗れています。
それでも全仏オープンのベスト4でランキングは104位から34位まで一気に戻り、9月21日付では37位です。
主な戦績|デビスカップ優勝、マスターズ1000ベスト4、ジョコビッチ撃破
アルナルディ選手の名前が知られるようになったのは2023年です。全米オープンで4回戦に進み、アーサー・アッシュ・スタジアムで当時世界1位のアルカラス選手と対戦しました。11月のデビスカップ決勝ではオーストラリアとの第1試合でポピリン選手を7-5, 2-6, 6-4で下し、イタリアの1976年以来2度目の優勝に貢献しています。
2024年は全仏オープンで4回戦に進み、3回戦ではルブレフ選手を7-6(6), 6-2, 6-4で破りました。8月のモントリオール(マスターズ1000)では2回戦でハチャノフ選手を7-5, 7-5で下すなど勝ち上がり、マスターズ1000で初のベスト4に進んで自己最高の30位に上がっています。準決勝はルブレフ選手に4-6, 2-6で敗れました。
2025年4月のマドリード(マスターズ1000)では、2回戦でジョコビッチ選手を6-3, 6-4で破り、ベスト8に進みました。翌月のジュネーブでは準々決勝で再びジョコビッチ選手と当たり、4-6, 4-6で敗れています。ツアー優勝はまだなく、2026年のカリアリがプロ入り後で一番大きなタイトルです。
プレースタイルはラリーで相手を崩す粘り強いストローク
185cmの右利きで、一撃で決めるよりもラリーを続けて相手を崩すストローカーです。2026年の全仏オープンでは、5セットの試合を2つ続けて制し、準々決勝に進むまでの合計試合時間が17時間42分に達し、大会の記録になりました。
格上との対戦でも引きません。2023年のデビスカップ決勝でのポピリン戦、2025年マドリードのジョコビッチ戦、2026年ローマのデミノー戦と、大舞台で上位の選手を破っています。
日本とのつながりはジャパンオープン出場と錦織圭・坂本怜との対戦
日本のファンの方にいちばん記憶されているのは、2024年8月のモントリオール(マスターズ1000)準々決勝でしょう。当時世界576位から勝ち上がってきた錦織圭選手を6-4, 7-5で下し、錦織選手のマスターズ1000での6年4か月ぶりのベスト4を阻みました。2人はこれが初対戦でした。
2025年10月の上海(マスターズ1000)では、1回戦で予選から上がってきた坂本怜選手と対戦し、7-6(3), 6-4で勝っています。
ジャパンオープンには2024年に出場し、1回戦でトミー・ポール選手に3-6, 2-6で敗れました。2025年は予選2回戦でフチョビッチ選手に敗れて本戦に入れず、2026年は本戦の出場予定選手に入っています。有明での初勝利がかかります。
使用ラケットはHEAD Radical MP
アルナルディ選手が契約しているのは、HEADのRadical MPです。ラジカルはアガシさんの時代から続くHEADのシリーズで、コントロール系のプレステージとスピン系のエクストリームの間に位置する、攻撃的なオールコートプレー向けのモデルです。同じイタリアのコボッリ選手や、アメリカのフリッツ選手もラジカルを使っています。
試合で使っている個体は、前の世代のRadical MPをベースに重くしたものとみられています。ガットを張っていない状態で314g、バランス308mmほどとされ、市販モデルより約14g重い設定です。
Radical MP 2025のスペック
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| フェイス面積 | 98平方インチ |
| 重量 | 300g |
| バランス | 320mm |
| 長さ | 27インチ |
| フレーム厚 | 20.0-23.0-21.0mm |
| ストリングパターン | 16×19 |
98平方インチで300gと、ヘッドの中では扱いやすい重さです。ストロークもネットプレーもバランスよくこなしたい方にピッタリ。
ラジカルには、このほかに310gのPRO、軽量のMP L、TEAMなど様々なスペック展開があります。
同じRADICALシリーズは、コボッリ選手やフリッツ選手も使っています。ヘッドを使うほかの選手は、シリーズ別にまとめた記事で紹介しています。
ストリングとセッティング
ストリングは、縦にHEADのホークタッチ、横にナチュラルガットを張ったハイブリッドとみられています。ホークタッチはHEADのポリの中で柔らかさとタッチを重視したモデルで、6角形断面でスピンとコントロールに寄ったリンクスツアーとは対照的です。縦のポリでスピンとコントロールを出しつつ、横のナチュラルで柔らかさと飛びを足す、ハイブリッドの良いとこどりができます。
まとめ
- マッテオ・アルナルディ選手は2001年生まれ、イタリア・サンレモ出身の25歳。
- 2026年の全仏オープンで四大大会初のベスト4に進んだが、準決勝は病気で棄権した。
- 2023年デビスカップ優勝メンバー。2024年モントリオールで錦織圭選手を破りマスターズ1000初のベスト4、2025年マドリードでジョコビッチ選手を撃破。
- 使用ラケットはHEAD Radical MP。ストリングはホークタッチとナチュラルのハイブリッドとみられています。
- 2026年のジャパンオープンにも出場予定選手として入っている。
有明で本戦初勝利をつかめるか、今年のジャパンオープンでアルナルディ選手に注目です。


















